


地震と火山の噴火は密接な関係があります。
どちらも地下の深い場所にあるプレート(断層)による影響があり、地震と火山の噴火が連動して発生した事例が多数あります。
地震と火山の関係についてまとめました。
地球内部の表面は最大100km以上の厚みがあるプレートで覆われていて、そのプレートがゆっくりと動いているとされています。
日本は地震と火山、温泉が多いですが、それは日本および周辺海域の下に大きなプレートが4つも合流しているからです。
大規模地震の多くはプレート境界型地震で、プレートが他のプレートの下に入り込んでいって、最終的に跳ね上がってプレートの歪みが戻る現象で巨大地震が発生します。
ほかにも2023年の能登地震が該当するプレート内部の破損を起因としたプレート内地震と、内陸部にある活断層の活動が原因の内陸直下型地震があります。
火山が噴火するのは、地下にあるガスを含んだマグマが浅い所まで上がってくるからです。
最終的には振った直後の炭酸飲料を開けると吹き出るような形で噴火します。
地球の地下には満遍なくマグマが充満しているわけではありません。
地下の深い場所にあるマントルと呼ばれる部分が溶けてマグマになります。
そして地上周辺への通り道ができて、その出口が活火山の噴火口です。
火山は最大百万年ほどの寿命があり、休止期間を迎えるケースもあります。
寿命を迎えるまでに長い年月がかかりますが、最終的には地下深部からマグマの供給が途絶えることや火山直下のマグマが冷え固まることで非活火山になる流れです。
現存する山は現在進行形もしくは過去に活火山であり、遠い過去などに噴火を繰り返して今の形状と標高になっています。
陸地だけではなく海底にも火山があり、海底火山が噴火を繰り返すことで新しい島が発生する事例があります。
現在も硫黄島の沖合で海底火山が噴火し、世界でもっとも新しい島が誕生して今も島を形成中です。
世界には約1,500の活火山があり、そのうち111の活火山が日本にあります。
また、111の活火山の約3分の1にあたる34カ所が海底火山で、海底火山と地震も密接な関係があります。
日本に火山が多い理由は、日本周辺の海洋プレートが沈み込むスピードが速く、地下に水がハイペースで運び込まれているからです。
プレートの地形などによる影響でマグマの量が多く、火山活動が活発になりやすくなっています。

大地震はプレートが大きく動くことで発生します。
その影響でマグマの動きが変化することから、大地震が発生すると火山噴火を誘発しやすいことが最新の研究で分かりました。
大地震発生から10年間は火山が噴火する確率が2~3倍に上昇します。
昨今は南海トラフ地震が近いうちに発生することが懸念されていて、その影響で富士山などが大規模噴火することも危惧されています。
江戸時代の1707年10月4日に宝栄地震が起こり、その49日後に宝栄大噴火が起こりました。
調査できる範囲の過去10回にわたる富士山の噴火で一番規模が大きな噴火だとされていて、100km離れた江戸にまで火山灰が飛んだ記録が残されています。
阿蘇山は日常的に噴煙を上げることがある活火山ですが、2016年4月14日に熊本地震が発生し、同年10月8日に爆発的噴火が観測され、街を真っ白に染めるほど降灰しました。
当初は地震と噴火を結びつける根拠に確実性がないことで議論されてきましたが、研究によって関係性が明らかにされています。
熊本地震によって阿蘇山内部の流体の移動経路が変わり、その影響で噴火が起きたと見られています。
火山の噴火および火山内部の活動によって地震を発生させることを火山性地震と言います。
火山による影響で地震を引き起こすメカニズムが存在しますが、火山性地震の多くはマグニチュード6以下です。
2024年にも2つの火山性地震が発生していますが、大きな被害は出ていません。
ただし、マグニチュードが高い火山性地震が発生する可能性は十分に考えられます。
大規模な噴火が起こった際などは地震が発生する危険性が高まることを覚えておき、防災意識を高めましょう。